関節リウマチガイド−関節リウマチの症状から原因、治療法まで−


関節リウマチの症状から原因、治療法まで



  リウマチ関節リウマチ)で悩んでいる人は多いのではないでしょうか?この関節リウマチINFOではそんな関節リウマチで悩む人に少しでも力になれるよう、そしてリウマチという病気を知らない方にもリウマチとはどんな病気なのか、症状や治療法をご紹介していきます。


関節リウマチに効く漢方


■リウマチ(関節リウマチ)とは

リウマチとは痛風や変形性関節症等、関節やその周辺の骨、腱、筋肉など体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴ってに痛みが生じる症状の病気の総称ですこのうち、関節を構成している“滑膜”という組織に炎症がおき、関節の痛みや腫れの症状をきたす病気が「関節リウマチ」です滑膜は本来非常に薄い膜ですが、リウマチではこの滑膜が異常に増え関節の中の軟骨、そしてさらに骨が破壊されてしまうというのが主な症状です。もっとも症状が起きやすいのが、手首や手足の指の関 節ですが、滑膜はあらゆる関節に存在しますので、手足の関節だけでなく、例えば顎関節や耳の中にある小さな骨(耳小骨)同士が形成する関節に至るまで、ありとあらゆる関節が侵される可能性があります。また関節リウマチの症状は「対称性」といって、左右両側の関節に症状があらわれることが多いのが特徴です。 このように、主な症状は関節炎ですが、発熱や体力の消耗により、体重が減少したり、あるいは貧血や精神神経症状などの全身的な症状をおこすこともあります。

■関節リウマチの発症年齢

関節リウマチ
の発症のピークは30〜40歳代で、性別では女性の患者さんが
圧倒的に多く、全国で70万人といわれるリウマチ患者の80%が女性の患者
だといわれています。
しかしなぜリウマチ患者は女性に多い発症しやすいのでしょうか?
その理由については、女性ホルモンと妊娠・出産の影響が指摘されています。
関節リウマチは、60歳代からの発症も多く、この場合を「高齢発症関節リウマチ」
と呼んでいます。高齢発症関節リウマチでは、男女の発症率に差はありません。
また、15歳未満で発症する場合もあり、これは「若年性関節リウマチ」と呼んでいます。
関節リウマチの症状
関節リウマチの症状

■関節リウマチの症状

関節リウマチの関節変形は発症してから2年間が最も軟骨や骨の破壊が急激に進行することが多いことが最近わかりました。関節リウマチの症状は全身の関節にこわばり、痛み、はれを生じます。 具体的には、手を握ったり開いたりしづらい、指や手首の痛みや腫れなどの症状が左右対称性に起こる事が多いのが特徴です。夜中から朝にかけて症状が悪くなり、
朝のこわばりはリウマチ特有の症状最低15分、多くは30分以上持続します。 起床時に手の指などの関節がこわばって動かしにくく、ぎこちない感じを自覚し、温めたり動かすと数分〜数時間で症状は消えていきます。こわばり感に引き続いて現れるのが関節症状です。関節痛は重要な症状ですが、「痛い」だけではなく、 関節の腫れや発赤、熱感がおこり関節液がたまる、などの症状を伴います。関節炎が長期間持続すると骨関節の破壊が起こり、運動が制限されます。肘関節では早期から生じ、手や足の変形は食事や歩行などの日常生活動作を損ないます。症状が進行すると関節の変形が生じます。 一旦変形が生じますと、関節の機能は著しく低下することが多く、変形を予防するような早期の治療開始が望まれます。

- 全身にあらわれるさまざまなリウマチの症状-

関節リウマチの症状@ 【関節の機能障害】

   関節に炎症が起きてリウマチとなると、関節が破壊されて脱臼などの症状が引き起こされます。
   また、神経にも障害が引き起こされ、頭痛や肩こりなどの症状があらわれる場合があります。


関節リウマチの症状A 【関節の腫れ】

   リウマチの症状には関節の腫れがありますが、関節痛と関節の腫れが続いて引き起こされた場合はリウマチの可能性が
   高いと考えられます。特にリウマチ特有な腫れは、中央が太くなって量端が細くなっていく紡錘状に腫れる症状が見られます。


関節リウマチの症状B 【肺に起こる症状】

   胸膜炎が起こると肺に水がたまり発熱、せき、胸痛などが起こります。肺の組織に炎症が起こるのが間質性肺炎で、
   進行して肺線維症になると肺機能が低下します。


関節リウマチの症状C 【目に起こる症状】

   リウマチの症状として、眼球の一番外側の強膜が炎症を起こす(強膜炎)と、角膜が充血したり、目の痛みや視力障害を起こす
   ことがあります。シェーグレン症候群を合併すると目が乾いてごろごろすることがあります。

関節リウマチの症状D 【だるさ・疲労感】

   リウマチの症状に疲労感がありますが、この症状だけでリウマチだとは気がつかない場合が多いです。
   炎症がひどい時は微熱が出たり、食欲がなく体重が減ることもあり、血色も悪くなります。
   疲労感に加えて朝のこわばり感や関節の痛みを伴うと、リウマチの症状かもしれないと考える必要があります。

関節リウマチの症状E 【血管炎】

   リウマチの症状が血管で引き起こされた場合、血管炎となり出血や血管の閉塞を引き起こすきっかけとなります。
   手足の神経での血管炎の場合は、多発性神経炎となり手足の痺れや麻痺といった症状を引き起こします。
   血管炎の症状は、皮膚や爪毛髪や内臓、抹消神経までとあらゆる場所に広がっていきます。



■関節リウマチの判断基準

現在多くの病院では、1987年に米国リウマチ学会によって提唱された分類基準を参考にして、
関節リウマチかどうかの診断をくだすのが一般的です。

 @ 3つ以上の関節に炎症による腫れの症状がみられる

 A 手のエックス線検査で異常がみられる

 B 血液検査でリウマトイド因子が陽性である

 C 手首や手指のつけ根の関節、手指の第2関節に炎症による腫れの症状がみられる

 D 左右対称の関節に炎症による腫れの症状がみられる

 E 皮下結節(リウマトイド結節)がひじやひざなどにみられる

 F 起床時に関節のこわばりの症状がある

以上のうち、症状に照らして4項目以上あてはまると、 関節リウマチと診断されます。

■関節リウマチの原因

関節リウマチ
の原因については、完全に解明されているわけではありませんがいろいろな説があります。
現在最も有力な学説は「免疫システムの異常」に原因があるという説です。「免疫」というのは、体に外から異物が入ってきた際に、異物を攻撃する「抗体」を作って、それを見分けて攻撃し体外へ排除するシステムですが、「自己免疫」の病気では、このシステムに狂いが生じ、自分自身の体の一部を攻撃します。免疫の司令塔がリンパ球ですが、自分自身を攻撃するリンパ球が、全身の関節や臓器に流れていき、あちこちの関節滑膜(かつまく)で炎症を起こして痛みやはれを生じ、皮膚、肺、涙腺、唾液腺などで皮下結節やリウマチ肺などの関節外症状を引き起こすと理解されています。

関節リウマチの症状2
リウマチの症状
リウマチの裏側
リウマチ患者のレントゲン

■関節リウマチの治療

関節リウマチ
の治療の基本は、病気の進行を抑えることと、痛みの症状をとることです。
痛みというのは関節リウマチの場合、炎症による痛み、増殖した滑膜による痛み、関節が破壊された痛み、の3種類があります。
それぞれの痛みにあわせて、薬物療法、手術療法、リハビリテーション(リハビリ)を用いた治療が行われます。


 
【関節リウマチの基礎療法】


1.運動と安静を心がける
  動かさずにいると関節が固まり機能障害を起しますので運動(リハビリ)は大切です。
  安静にすることで全身の関節や炎症を和らげます。

2.ストレスの解消
  ストレスはリウマチを悪化させる要因を持っています。

3.保温・保湿
  全身あるいは局所の関節が冷えるようなことは避けましょう。


【関節リウマチの薬物療法】


■非ステロイド性抗炎症薬

   病気自体の進行や、骨・関節の破壊を抑えることはできませんが、鎮痛の効き目が早く出ることから、関節リウマチの治療では
   一番最初に使われる薬です。飲み薬の場合には、リウマチで起こる炎症を抑える効果の他に胃潰瘍が起こりやすくなったり、
   腎臓の働きを低下させるなどの種々の副作用がある場合もあります。


■副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)


   この薬の特徴としては、関節の腫れなどで長い期間動けないほど進行していても、薬の服用によって起き上がることができるほどの
   強い効果が期待できます。しかし、非ステロイド性抗炎症薬同様、関節リウマチを完全に治してしまうことは出来ません。



■抗リウマチ薬

   抗リウマチ薬とは、関節リウマチの免疫異常を改善させて関節リウマチの炎症を抑える事を目的とする薬剤の総称で、
   活動性の高いリウマチの治療には不可欠の薬でもあります。また、リウマチの進行を阻止する可能性があることも特徴です。
   服用を開始してから効果がみられるまでに
1-2ヶ月かかることが特徴で、その為、多くの場合では副腎皮質ステロイド剤の
   併用が必要です



■免疫抑制薬

   抗リウマチ薬が無効の場合に、免疫抑制薬が用いられます。日本において関節リウマチに対して適応が認められている
   免疫抑制薬は、ブレディニン、メトトレキサート、アラバおよびプログラフです。
頻度は低いのですが、間質性肺炎、骨髄抑制、
   易感染性等の重篤な副作用が発現する可能性があり、注意して用いる必要があります。


■生物学的製薬

   生物学的製薬とは、生きた細胞が作るタンパク質などの物質を薬剤と使用するものです。
   現在関節リウマチに使用される生物学的製薬としては、インフリキシマブとエタネルセプト)という2種類の薬剤が使用されています。
   開始して1〜2週間で、関節の痛みや腫れの症状が引いてきます。しかし、残念ながら両薬剤とも易感染性という重篤な副作用を
   有しており、使用は専門医に相談するほうが安全です。また大変高価な薬剤です。



 
【関節リウマチの手術療法】


■滑膜切除術

   リウマチは関節内の滑膜の腫脹が原因です。腫れて炎症を起こしている滑膜を関節から取り除いて関節破壊を防止しよう
   とする手術です。術後でも、重度の感染症がでることが少なく、悪化してしまった場合でも、その多くが再手術が可能であることが
   利点としてあげられます。



人工関節置換術

   リウマチにより関節が破壊されて関節可動域が低下し、体重を支える安定性など関節の機能が失われた場合に、人工の関節と
   取り替えて関節機能を再建しようとする手術です。股関節、膝関節そして肘関節で、長期的によい結果が得られています。
   しかし、時に関節に挿入した人工関節に弛みが生じ、再手術を要することがあります。



■関節固定術

   これは関節を固定することで、リウマチによる痛みを取り除くことを目的とした治療です。関節を固定してしまうので、
   可動性 (関節の動き) を犠牲にしてしまいますが、高い鎮痛効果を得ることが出来ます。主な実施箇所としては、
   頚椎・手関節・足関節・手指や足の母趾などです。



 
【関節リウマチのリハビリテーション】


 1) 物理療法

   水や温熱、光線、超音波などの物理的な刺激により血液循環をよくして痛みを和らげます。
   確かに、関節リウマチで腫れて痛む関節に、これらの療法を施しますと、多くの患者さんは、
   腫れと痛みの症状が軽くなったなどといわれ、一定の効果があるようです。



 2) 運動療法

   関節リウマチにともなう関節機能および筋力の低下を予防改善することが目的です。
   理学療法士などの専門家と相談して自分の状態にあった運動を正しい方法で行いましょう。
   毎日少しずつでも根気よく行うことが大切です。


 3) 装具療法

   関節リウマチは進行すると、関節の動きが悪くなったり、不安定になったりするなど、その機能が低下します。
   装具療法は、補装具を、これらの関節に装着することで、ある程度固定し、罹患関節の安静および支持性を保ち、
   進行を予防することが目的です。。
着脱のしやすさ、通気性、伸縮性なども考慮して作られており、
   最近では軽量化や小型化が進んでいるので、外見的にも衣服などでのカバーがしやすくなってきています。




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